Espial HTML5 Browser
「Espial HTML5 Browser」は高速化と安定化のチューニングが施されたWebKitをベースとしたあらゆる組込み機器向けのHTML5 UIエンジンです。シンプルな画面からリッチな画面までHTML5を活用した高い開発効率の実現とCPUやメモリの消費を押さえながら優れたUXを提供します。
3つの特徴
1. 高度にチューニングされたWebKitベースのHTML5ブラウザ
Espial HTML5 BrowserのWebKitエンジンはWebKitの持つ強みである、高速、省リソースの良さをさらに強化するだけでなく、マルチコアCPU対応などの高速化やメモリリーク対応などの安定化など多くのチューニングが施されています。他の組込み向けWebKitブラウザの追随を許しません。特に、Blinkエンジンの欠点である、高CPUメモリリソース消費を回避しつつ、Blinkエンジンの優れた機能も取り込んで進化しています。
2. ブラウザポーティングやグラフィックアクセラレーションはEspialにお任せください
ブラウザのパフォーマンスはエンジンの性能だけで決まるものではありません。ブラウザのポーティングレイヤーや、グラフィックアクセラレーションとのインテグレーションの方法で格段の差が現れます。Espialは多くのSoCとOSへの実装実績からポーティングとアクセラレーションの最適化手法を熟知しています。
3. ブラウザのカスタマイズが自由なAPIを提供
ブラウザSDKを使用してブラウザUIのみならず、アプリケーションのビジネスロジックなどをお客様自身でもEspialでも追加することができます。デバイスの目的に合わせたブラウザの機能拡張が可能です。
実装事例
- AIO(All in One printer)の操作パネルUIとWebアプリ連携
- MFP(複合機)の操作パネルUIとWebアプリ連携
- ライン・産業機器、計測・計量機器の操作パネルUIとWebアプリ連携
- 車載機器(ナビ、放送)の表示・操作パネルUI
- デジタルサイネージ表示UI
- スマートTV、レコーダ、プレーヤ、STBのメニューや番組表などのUI
- スマートTV、レコーダ、プレーヤ、STBの放送サービス、OTTアプリのUI
機能・仕様
主な機能
- HTML5、HTML4.01、XHTML1.0、XML1.0、XSLT1.0
- CSS1、CSS2.1、CSS3
- DOM 1、DOM 2(Core、Views、Events、Style、Traversal & Range、HTML)
- DOM 3(Core、Load/Save、Validation、Xpath、Views & Formatting)
- ECMAScript 6th Edition
- XMLHttpRequest、XMLHttpRequest 2
- SSL 2.0/3.0、TLS 1.0/1.1/1.2
- SVG1.1
- WebGL
- Cancvas WebStorage – localStorage、sessionStorage
- Web SQL DB
- Application Cache
- Web Sockets
- MSE/EME(Media Source Extensions/Encrypted Media Extensions)
- WebDriver/Selemium Driver
- Featch API
- Streams API
- WebRTC
- マルチタブ、マルチウィンドウ
- ウィンドウズーム
- ワードラップ、日本語ハイフネーション
- 国際化ドメイン名
- 多国語対応、Complex Text Layout対応、Right-to-Left writing対応
- 音声認識システムとインテグレーション可
対応 OS
- Linux
- Android(Oreo対応済み)
- VxWorks
- その他(お問い合わせください)
対応 SoC
- ARM
- MIPS
- Intel x86/x64
- その他(お問い合わせください)
対応グラフィックス、ディスプレイサーバ
- Frame Buffer
- DirectFB
- OpenGL ES
- OpenVG
- X11
- Wayland
メモリ要件
- ROM: 40MB(日本語エンコーディングを含む、ARMの場合。日本語フォントは別途)
- RAM: 50MB 以上(コンテンツ、タブ/ウィンドウの数によります)
提供 SDK
- カスタムJavaScript SDK
- ブックマークSDK
- コールバックSDK
- イベントSDK
- フォントエンジンSDK
- グラフィックスインテグレーションSDK
- 履歴管理SDK
- メディアプレーヤSDK
- ナビゲーションSDK
- プラグインSDK
- テキスト処理SDK
- 設定関連SDK
- その他(お問い合わせください)
開発支援ツール
- WebInstector
- PC版ブラウザ
メモリ管理機能
- ブラウザコア、JSヒープ、JIT、メディアソース毎にキャップを設定可
- メモリ不足発生時にブラウザエンジンを再起動することなしに、アプリへの影響を最小限にとどめる機能を装備
- メモリ不足発生時にコールバックを定義可能
関連資料
是非ご覧ください
プレスリリース、データシート、ケーススタディ等